ゼロウェイストとミニマリストを両立させたい主婦です。
ゼロウェイストを目指すうえでかかせないのがコンポスト(我が家はキエーロという方法でやっています)。生ごみを土に埋めるだけ、ですがなにかと手間がかかっているコンポストです。一難去ってまた一難。
そんな我が家で発生したトラブルとその対処法をまとめてみました。
トラブルの度にコンポストやめようかな、と何度も思いましたがごみ減量のために乗り越えてきました。
せっかく作ったコンポストを手放すという事案が減るように、ご参考になれば幸いです。
コバエが発生した
我が家で大量発生したコバエ。蓋を開けるとバーッと出てきて(悲鳴)、土にもウゾウゾしていました。
最初は2・3匹がフワフワ飛んでいただけだったので放置していたんですが、時間が経過するほどに増えていきました。
【原因】
- 土の表面に生ごみが露出していた
- 気温が低かった影響で地中の生ごみが分解に時間がかかっていた
【対策】
- 土の表面に生ごみが露出しないように徹底する
旦那さんが埋めるときは露出していることが多く、気をつけて!と強めにお願いしました。
表面は生ごみが混ざっていない乾いた土を必ず被せます。
- よく土をかき混ぜる(酸素不足の改善)
土全体を大きくかき混ぜるのは月1ぐらいでしたが、週1で混ぜるようにして分解を促しました。冬は分解に時間がかかるせいか生ごみが硬い団子になっていたりすることが多いので、それも全部丁寧に崩します。
そういった分解に時間がかかっている生ごみの臭いに寄ってくるようです(ネットで調べた情報より)。
- 天気の良い日は蓋を開けておく
コンポストの表面を乾燥させるためと、土の温度を上げるために天気が良いときは日干ししました。
コンポストのコバエ対策はまずこの3つ!
上記で紹介した3つをまずは丁寧に続けるだけでコバエは劇的に減ります。土の表面を栄養のない無機質な土にすることが大事です。
こんな対策も(観葉植物のコバエにも)
- 表面に赤玉土を敷いてみる
この方法はコンポストではやったことがありませんが、鉢植えやプランター、室内の観賞植物などにコバエが発生してしまったとき、土の表面数センチを無機質土の赤玉土にしてしまうという方法です。
実家の温室でコバエが発生してしまったときに、母がよくやっていた対策でした。
コバエのエサ(有機肥料や堆肥)が表面に露出しなくなることにより、繁殖を減らすことができます。
もっと簡単にコバエを減らしたい
根本的な対策ではありませんが、とりあえず簡単に!今!コバエを減らしたい!という時に。
- 手作りコバエホイホイ
適当な容器に甘い匂いのする液体(ジュース、ビール、めんつゆなど)かお酢を入れます。そこに液体石鹸や食器用洗剤などを入れたら完成です。ジュースやめんつゆは新しいものでなくても、飲み残しのジュースや飲みきれなかった蕎麦つゆなどで十分です。
液体洗剤や石鹸のネバネバで再度飛び立つことができずそこで捕殺されます。
甘い匂いのする液体で捕殺できる様子がなければ、お酢に切り替えると良いです。コバエの種類によって好みがあるとかないとか。
- ムシナックス
昔でいうハエ取り紙のような商品です。
支柱や割り箸などに粘着シートを通して土やプランターに挿すだけで設置完了です。粘着シートが捕殺してくれます。
2021年の梅雨。
コナジラミが大量発生してしまったので、ついでにコバエ対策も兼ねて久しぶりにムシナックス(粘着シート)を使いました。コナジラミもコバエもめっちゃ捕殺してくれました。
使い終わった粘着シートは紙に包んで可燃ごみで捨てます。
土から腐敗臭がする
【原因】
- 水分が多すぎる
雨水の浸入で水分過多になってしまい、分解が進まず土の中で生ごみが腐敗してしまいました。
土全体が腐敗臭で蓋を開けるとひどい臭いでした。
雨水の侵入以外にも、水分の多い生ごみや煮汁などを多く入れると土に対して水分が多くなってしまい同じような状況になります。
なのでラーメンの汁や煮物の煮汁などをコンポストに入れるときは土の水分状況をよく観察してから捨てます。
【対策】
- 生ごみの投入を中止する
- 水分を減らす(穴を掘ると水が溜まるほど水分が多い場合)
水分量がとても多いときは水抜き器などを設置して水分を排出します。コンポストの土に穴を掘り、そこに溜まった水をすくって排出する方法もありです。
かわさんどっとわーく:【ごみ減量チャレンジ#60】水分過多コンポストにペットボトルで作った水抜き器を設置してみた。
実際に水を抜いたときの状況は上記の記事で紹介しています。
取り出した水は悪臭なのでその辺に捨てず、庭があれば土に、プランターがあれば何も植わっていないプランターなどに捨てると良いです。
また天気が良いときは蓋をあけ土に日を当てて土を乾かしつつ温度も上げます。
時間や場所に余裕があってやる気もあれば、快晴の日に土を全てコンポストから取り出しレジャーシートなどに広げ、日干しするのが手っ取り早いです。
- 水分を減らす(上記ほど多くない場合)
土を追加する。米ぬかや乾燥したコーヒーかすや茶殻を入れる。枯れ葉、枯れ木、枯れ草を入れる。
これらを入れてよくかき混ぜ、水分が減るまで繰り返します。
生ごみが分解されない
【原因】
- 酸素不足
- 温度が低い
- カロリー不足
- 乾燥している
- 水分が多すぎる
【対策】
- 生ごみは小さく刻む
- 土をよくかき混ぜる
- 気温が低い季節や雨の日はレジャーシートや発泡スチロールなどを被せ保温する
シートがないよ!というときは、
枯れ葉や枯れ木を土の表面に被せるのも良いかもしれません。落ち葉ビバークというところからヒントを得ました。2020年から2021年の冬はこれで乗り切っています。
抜いた雑草なども入れてしまいえばそのうちに乾燥して小さくなり、可燃ごみに出すときもかさばらなくて済みます。
- 高カロリーな生ごみ、廃油(使い古した天ぷら油やフライパンに残った油)、米ぬかを入れる
コーヒーかす、茶殻、野菜くずだけでは微生物が生ごみを分解するのに必要なエネルギー源が不足してしまいます。肉の脂身や魚のアラなどの高カロリーな生ごみ、油や栄養豊富な米ぬかなどを入れるのがおすすめです。魚は頭や骨を丸ごと入れてもそのうち分解してくれます。
我が家もコンポストをはじめた頃はコーヒーかすと茶殻ぐらいしか入れておらず、分解に時間がかかっていました。
※水分過多が原因で生ごみが分解されない場合はNG
米ぬかパワーで乗り切った冬のコンポストについてと、コンポストと温室効果ガス問題について下記の記事に少し書いています。
かわさんどっとわーく:米ぬかパワーで冬も順調だったコンポスト!コンポストと温室効果ガス問題を考えたり【ごみ減量チャレンジ#224】
油を入れるとコンポストに油を入れると環境に悪いというメッセージを度々いただくので、自分なりに調べ考えてみました。
- 米のとぎ汁を入れる
土が乾燥しているときは水分補給と栄養補給のどちらも補える米のとぎ汁がおすすめです。
(適度な水分量は土を手で握って形を保てるぐらい)
とぎ汁がないときは水道水でももちろん良いですが、
- 雨水
- 生ごみの一時保管容器を洗ったときの水
- 野菜を洗ったときの水
- ぬか床を手入れしたあとに手をすすいだときの水
- ぬか漬けを食べるときに糠を落としたときの水
- コーヒーメーカーやコーヒーフィルターをすすいだときの水
- 米のとぎ汁
- 麺を茹でたときのゆで汁(冷ましてから!)
- 肉や魚を茹でたときのゆで汁(冷ましてから!)
- 野菜を茹でたり蒸したときに残った水(冷ましてから!)
などでも十分です。これらは「もったいない排水」なので有効活用したいです。
水分を追加するときは乾燥した表面の土は別にとっておき、最後に湿らせた土の上に別にしておいた乾燥した土をかぶせます。
※水分過多が原因で生ごみが分解されない場合はNG
- 水分が多すぎる場合は【土から腐敗がする】の【対策】を参照
幼虫がいた
毎年コロコロと発生する幼虫。頭が薄茶色や黒色で、体の脇に点々があるのがコガネムシの幼虫です。頭がオレンジ色だとカブトムシの幼虫の可能性もあり。
我が家では成虫になる時期に網戸に緑色のコガネムシがくっついていたり、ベランダに死骸が転がっていたりします。
【原因】
- 成虫が飛んできて土の中に卵を産みつけた
- 未熟な堆肥や腐葉土を好み、コンポストは産卵場所になりやすい
【対策】
- 卵を産み付けられないようにコンポストをビニールシートなどで覆う
- 放置しても問題ない
「コンポストのことだけ」を考えるなら放置しても何ら問題ありません。しかし成虫になると家庭菜園などに被害があるかもしれませんので、そういった場合は対策が必要です。
(Instagramのフォロワーさんから、放置して成虫になったコガネムシに葉ものを全て食い荒らされてしまったと教えていただきました)
- 幼虫を見つけたら駆除する
コンポストの手入れ中に幼虫を発見したらコンポストから取り出しておきます。
あの幼虫をつぶ、、、駆除するのに少々抵抗感があるので、コンクリートの上に放しています。そのうちに鳥のエサになったり、自力で移動できない場合は干からびてしまいます。
白いニョロニョロが発生した
昨年から度々発生している白いニョロニョロ。最初はウジかトビムシかと慌てていたのですが、触角・節・黒い模様なども見あたらないので、どうやらミミズの子どものようです。
我が家のコンポストは地面と繋がってはいないのですが、プランターで発見したミミズはみんなコンポストに入れるようにしています。
【原因】
- コンポスト内にいるミミズが卵を産み、それが孵化した
【対策】
- 放置しても問題ない
- ミミズを入れないようにする
全てが成虫になるわけではないようで、コンポスト内で爆発的にミミズが増えるということは起きていません。
土が増えた
土が増えたというよりは、かさが増したと言った方が正確かもしれない。
【原因】
- 分解しにくいものを多く入れた為と思われる
(主に卵の殻や玉ねぎの茶色い皮など)
【対策】
- コンポストの土を別の容器に分け、堆肥として使う
生ごみを投入する前に土をコンポストから取り出し、適当な容器や袋に入れます。分解途中の生ごみが混ざってしまっている場合は丁寧に取り除いてください。これを1ヶ月ほど熟成(熟成という名のただの放置)させれば堆肥として使用できます。
少量であればコンポストの土をそのままプランターや植木鉢の土の表面にかぶせる(追肥)ぐらいなら問題ないですが(我が家ではたまにやります)、未熟な堆肥は植物の葉や根に影響が出る可能性があるので注意が必要です。
すぐに堆肥として使わない場合は適当な容器や袋に入れ、保存(雨があたらない場所に置いておく)しておきます。
新しいトラブルが発生したら追記していきます
以上、我が家のコンポストで起こったトラブルとその対処法でした。
新しいトラブルが発生したときは(しないことを祈る)随時追記していきます。
こんな記事もあります
かわさんどっとわーく:収納ボックス(アイリスオーヤマ)でコンポストを作ってみた。
かわさんどっとわーく:キッチンのごみ減量に一役!「土に還す」作戦で大活躍のコンポスト。
かわさんどっとわーく:コンポストの分解が進まない、適度な水やカロリーが必要と知り生き物なんだと感じた。(虫・ごみ写真あり)