【追記あり】米ぬかと廃油(ごま油)で肥料作り、油かすや廃油肥料について調べてみた。

廃油肥料を作ってみたアイキャッチ 作ってみた

 

我が家のお米事情は3ヶ月に1回ぐらいのペースで玄米30キロをまとめ買いし、家庭用精米機を使って味や食感をいろいろ楽しんでいます。

さて今回出た米ぬか、どうするか旦那さんに聞いたところ「廃油肥料にする」とのこと。廃油肥料は今までやったことがなかったので、まずは改めて肥料についてと、油かすなどについて調べてみました。

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肥料の種類

  • 大きく分けて化学肥料(無機質肥料)と有機質肥料に分かれる

有機質肥料とは

  • 主に草木、油かす、鶏糞、牛糞、魚の骨粉など植物や動物由来の肥料
  • 土の中の微生物に分解されてから根が栄養素を吸収できるため、ゆっくり効果が表れ長く持続する

化学肥料(無機質肥料)とは

  • 自然界に存在するいろいろな鉱物を分解して作る肥料
  • 化成肥料が水に溶けると根が吸収するので、効果がすぐに表れる

今回は米ぬかとごま油なので有機質肥料になります。

有機質肥料の主な種類

  • 油かす 菜種や大豆などの油を搾った後の搾りかすから作ったもの
  • 発酵鶏糞 鶏の糞を発酵させたもの
  • 魚粉 魚を煮て圧搾し、水分と脂を抜いて乾燥させたもの
  • 骨粉 骨を砕いたもので豚や鶏の骨を高温処理し、乾燥、粉砕したもの
  • 草木灰 草や木を燃やしてできた灰

今回は天ぷらに使用した廃油のごま油を使うので、種類は油かすになります。

 

油かすの種類

  • 油かすの原料となる植物のほとんどの割合をしめるのは菜種、この他に大豆やごま、ニーム、椿などの種類がある
  • 成分としては窒素、リン酸、カリウムが5:2:1の割合で含まれているので質の良い肥料

「窒素、リン酸、カリウム」肥料の三要素とは

  • 窒素:葉肥え

・葉や茎などの成長に欠かせず、植物の体を大きくする
・過剰になると茎や枝が細く柔らかく育つ、茎や葉ばかり茂って花や実がつきにくくなる
・不足すると下葉から黄色くなり生育が衰えて葉が小さくなる、分枝しにくい、草丈が伸びない

  • リン酸:花肥え、実肥え

・花や実をつける植物に有効な成分、植物全体の生育、枝分かれ、根の伸長などを促す
・過剰になると十分に成熟しないまま実がなってしまったり、土壌病害が起きやすくなる
・不足すると下葉から緑色や赤紫色に変色、収穫量が減ったり品質が低下

  • カリウム:根肥え

・根の発育を促し強化することで植物体を丈夫にし、病気や寒さに対する抵抗力を高める
・過剰に与えても過剰症状は現れにくい
・不足すると下葉の先端や縁から葉が黄色くなって葉が枯れ始め果実の品質も低下

 

今回調べて、葉が黄色くなってしまうのはこういうことかと具体的に知ることができました。

さて今回作る廃油肥料ですが「ぼかし肥料」のことを指していることもあるようです。

ぼかし肥料とは

  • 油かすや米ぬかに、土やもみがらを混ぜて発酵させて作る肥料のこと
  • 土に肥料分を混ぜてぼかす(薄める)ことからぼかし肥料と言われる

 

いろいろ調べたところでさっそく作っていきます。
用意したものは米ぬか、古くなった揚げ物油、新しい土、プランター。コンポストを作る際にプランターの土をたくさん使ってしまったので新しい土を購入しました。プランターはまだ何も植わっていないものがあったのでそれを使います。

我が家の廃油肥料の作り方

米ぬか

精米して出た米ぬか。

油ポットに入った揚げ物油

我が家で揚げ物をするときに使っているごま油。天ぷらもフライもごま油を使っています。

大きなペットボトル容器に入っているごま油

使っているごま油はこちら、業務スーパーで買っています。容器がプラスチックなのが残念ですが、大容量で買うとなるとプラスチック容器以外の選択肢はあと一斗缶しかないないので、それはさすがに無理。

ぬかと廃油を混ぜた状態

適当な袋に米ぬかを入れ、そこに使い古した油を注ぐ。

土と廃油を混ぜているところ

そして新しい土を入れたプランターに、油が染みこんだ米ぬかを土に混ぜます。

廃油肥料と少量の土を混ぜて容器や袋などで発酵させてからプランターに入れるのがよくある方法みたいですが、今回のプランターにはまだ何も植わっていないのでプランターで混ぜ込んで土の中で発酵させたいと思います。このときは必ず表面には新しい土をかぶせて、廃油肥料が露出しないようにしてください。

今回の注意点

  • 有機質肥料なのですぐに効果はでない、土の中で分解発酵を繰り返しながら時間をかけて良い土になる
  • 発酵の過程でガスが発生するので、まいてすぐに作物は植えないようにする
  • 土の表面に廃油肥料が露出すると悪臭や小バエ発生の原因になる

数日たったプランターの様子

廃油肥料を混ぜて数日たったプランターです。においもなく小バエもいません。

今回の廃油肥料は完全に素人がネットで調べて作った物です。肥料として力を発揮できるかは未知数です。ですが米ぬかと廃油をごみしないで済んだことに感動しています。米ぬかは以前からよくプランターに混ぜていましたが、廃油はいつもカタメリーナを使って捨てていたので。

いい土になってくれることを願います。今年はここで何育てようかな。

買ったお米の米袋 精米した米

ちなみに今回買った米は宮城のササニシキ一等米です。白米でも玄米でももっちりしててめちゃくちゃおいしかったです。

開封して半分き切られた米袋

丈夫な米袋は雑がみ入れとして使って、そのまま雑がみとして有価物回収に出したいと思います。

ダンボールでミネラル豊富な堆肥づくり|農畜産物|長野県のおいしい食べ方
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【追記】

廃油肥料を混ぜたプランターのその後。
このプランターでは枇杷栽培を始めました。

2019年5月2日


2020年4月29日

発酵によるガスで根がダメになることもなく、虫の発生もありませんでした。

肥料らしい肥料は廃油肥料とコンポストから取り出した堆肥ぐらい。とても元気です。

【記事更新日】2020年4月29日

おすすめ本

「自然」という幻想: 多自然ガーデニングによる新しい自然保護

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